曖昧な温もり

するりと葛城の手が私の足を開かせたかと思うと、潤う場所から漏れ出す蜜を口ですすり取られた。




「ひゃっ、…だめっ」




蜜を綺麗に絡め取ると舌先を中心に侵入させる。そのまま肉壁をさすられるとゾクゾクと快感が背中をかけ上ってきた。さらに舌は入れたまま手で蕾を執拗に刺激される。





「ん、あぁっ…葛城っ」





すると突然止まる愛撫。体は熱く快感を求めているのにここで止められるのはある意味地獄だ。懇願するように葛城の瞳を覗けば悪魔のような微笑が見えた。





「して欲しいか?」





刺激が欲しい私は素直にコクンと頷く。






「ハハっ、素直すぎ。あと俺の事は名前で呼べ」





そして私の下半身にまた顔を埋めた。次第に激しくなる舌と手。もう頭の中は快感を望む自分しかいない。





「あっ、やっ、海っ…あああっ」





イった余韻に浸る間もなく、ひくつく中心にギチギチと張り詰めた海が侵入したと同時に漏れる二人の甘い吐息。






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