好きって気づけよ。




ふるえながら、先輩が栗原くんに口ぐちに話しだす。

栗原くんはそれを笑顔でながめていて。



とうとう先輩のひとりが泣き出してしまったところで、栗原くんは「とりあえず、」とつぶやいた。


びくっ、と大きく肩をはねさせる3人。




「俺じゃなくて、心愛ちゃんにあやまっていただけますか?」




頬にはりついた金色の髪をよけながら、「ね」と小首をかしげる栗原くん。



3人はそのとたん、いっせいに私に謝罪をしてきた。



ええっ……

どうして、私があやまられる側なの……?


悪いことをして、先輩を怒らせてしまったのは私のはずなのに……。



必死そうなその表情が、なんだかかわいそうに思えてきてしまう。



 
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