好きって気づけよ。
どうしようっ……
このままじゃ、風邪ひいちゃうよ……。
「心愛ちゃんも髪ぬれちゃってるね。かばいきれなくてごめん」
「ううんっ。こんなの、たいしたことないよっ! それより、保健室にタオルもらいにいこ?」
制服の替えとかは、置いてないかな。
今日はテストだったから、栗原くんもジャージなんて持ってきていないはず。
ハンカチだけじゃあんまり意味がないし、ここのままじゃ絶対寒い……
そう言おうとして、栗原くんの顔を見た。
「……栗原くん?」
思わず、手が止まった。
栗原くんが悲哀をふくんだようなほほ笑みで、私を見つめていたから。