情熱のラブ・  フォルテシモ
ニューイヤーコンサートは大成功に終わった。

ステージで歌う私に笑顔と拍手を惜しまない田原マネージャーの想いに

私は胸がいっぱいになった。

帰国する彼は空港への見送りはいいと言った。

「ジュナ、次に会うのはいつかわからないが、例えそれが日本だろうとシカゴだろうと、どこだろうと会えることは確かだ。きっとお互いの想いも変わらないと信じる。俺のそばにいたいと言ったがいつでも叶うことだ。君が今やれることは他にある。俺のそばにいたらそれはつかめない。君を愛しているから、君に愛されているという自信があるからそう言うんだ。わかったな、よく考えるんだ。」

私はホテルの部屋で泣いた。

涙が流れて胸がつかえた。

彼が帰ってしまったことで寂しさを感じただけでなく

残された私に何をさせたいかがわかって一層切なくて

私は彼がいない場所で何をしても意味がないのだと確信した。

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