俺と君との境界線
みんながペンをカチカチいわせてるなか、俺は授業なんかそっちのけだった。
授業に出たら一応ちゃんと聞いてんだけど
俺にはどうしても子守歌にしか聞こえない

θ(シータ)とか√(ルート)とか聞くと何かの呪文みたいで眠気を誘う。

まぁどっちにしろそっちのけなんだけど
今はさっき頭の中にグルグル回ってた言葉がまた蘇ってきた

笹原の彼女が三戸瀬さんとか死んでも考えたくない。
でも、三戸瀬さんと関わる機会はあきらかに向こうの方が多い
作文の見張り役の15分なんかに比べるとその何十倍だろう。

くそっ。和輝があんなこと言うからだ
俺は和輝の方を見ると
人の気も知らないで気楽そうに居眠りをしている。
俺は大きな溜め息をついた
ペン回しをしてるといつの間にか横に吉野じい(数学の先生)が立ってた

「神月、具合悪そうだが、大丈夫か?」

心配そうに俺の顔を見る
「あっはい。」

そう言うと そうか。と言いにっこり微笑んで別の席の様子を見に行った

あの微笑んだ顔を見てると、よくわかんないけど少しだけ落ち着いた気がした。
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