俺と君との境界線
「あっそうだ・・」

和輝が急に思い出した様な口調で聞いてきた

「お前、健に聞いたのか?」

「あぁ・・」

俺の表情と短い返事に結果を悟ったのか
和輝はこれ以上何も聞かなかった
長い沈黙が流れる。

「やっぱお前の予想当たってたよ」

場の空気に耐えられなかった俺は和輝の方を見ないで正面を向いて話した

「笹原の彼女、三戸瀬さんだった・・」

「健が・・そう言ったのかよ?」

「笹原に彼女のこと聞いたら、杏奈がどうかしたのか?だって」

思い出したくもない場面を思い出して
俺は唇をギュッと噛み締めて俯いた

「なぁ龍。それって・・」

和輝が何か言いかけたとこで授業終了のチャイムが鳴った

「何だよ?」

和輝が何を言いかけたのか気になって聞き返すと
「何でもねぇ。そうだ、今から学校抜けて何か食べに行かねぇか?奢るよ。」

普段はあまり自分から学校を抜けようなんて言わない和輝にまたまたびっくり

「あっでも昼休みらへんには戻らねぇと、先生に見つかったときめんどくさいことになりそうだな・・」

そういうとこをちゃんと考えるとこはやっぱ和輝だなぁと思い
笑いを堪えながら俺は和輝と一緒に学校を抜けた。
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