俺と君との境界線
校庭を抜けると近くのスーパーによって沢田の用事を済ませた
沢田の左手にはスポーツドリンクがたくさん入った袋が握られてる

「なぁ沢田~。それ全部お前が飲むのか?」

「まぁな。部活で結構汗かくし、あんま休みもないから買いに行く暇もないから
たくさん買っとかないとな」

沢田がニカッと笑い俺の目の前にスポーツドリンクを差し出した

やっぱ部活動生は大変だなぁと思いながら
差し出されたスポーツドリンクを沢田に返し、あくびをしながら歩き続けた

しばらく歩くと分かれ道にさしかかった

「じゃあ、俺こっちだから」

「また明日なぁ」

「明日は遅刻すんなよ!」

そんな言葉を浴びながら俺はみんなに手を振って
みんなとは違う方向を歩く
空から見えるキレイな夕焼けに染まりながら
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