俺と君との境界線
「あっそうか・・なんかわりぃな」

なんか気まずくて笹原から目をそらした

「何に謝ってるんだ?勘違いくらい誰でもあるだろう?」

笹原の顔を見ると俺の肩を軽く叩きながら、ふっと微笑んでいた
俺の周りにいる奴はいい奴ばっかだ!

「サンキュー、俺もう行くな。ほらっ彼女が待ってっぞ!!」

「わかった。じゃあまた学校で」

俺は軽く頷くとまたスタスタ歩いた
まださっきの恥ずかしさが残ってるみたいだから自販機でサイダーを買って体を少し落ち着かせた

バタンッ!!
家のドアを閉めると玄関の電気はついてなくて人がいる気配もない

そういえば弟のクラスの親睦会とか言ってたような・・
ちょうど一人になりたかったし別にいいか

テーブルの上には1000円が置いてある
キッチンにある棚の中を見てみるとカップラーメンがあったから
俺は1000円を自分の財布の中に入れて、カップラーメンを食べた

食べてる間もテレビを見てる間もなんかモヤモヤして気分が晴れなかった
自分の部屋に戻って音楽を聴いててもどこか複雑な気分だ

笹原と三戸瀬さんが付き合ってないことが分かって・・よかったはずなのに
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