俺と君との境界線
「聞け和輝!!笹原と三戸瀬さん付き合ってねぇんだよ!」

俺のテンションはMAXに近くて今にもテーブルから体を乗り出すくらいの勢いだった

「ふ〜ん」

和輝の冷めた返事に俺のテンションも下がった
ちっ。いくらなんでも冷めすぎだろ?

「健の言ってた“杏奈”って三戸瀬じゃなかったんだろ?」

和輝の言ってる事があってることにビックリした俺の顔はポカーンとしてる

「杏奈って名前が日本中に何人いると思ってんだよ?もしかしたら外国にもいそうな名前だぜ!?」

そう考えればそうだ。
同じ学年にも確かいたような気がする

「それに・・知ってた」

はっ?知ってた?どういうことだよ・・
俺の頭ん中は一瞬でパニックになった

「その人の名前さぁ、田渕杏奈だろ?」

「そう!お前ほんとに・・」

「まぁ幼馴染だからな!その彼女にも何回か会ったことあるし」

和輝の顔は勝ち誇ったような顔をして俺を見た

「知ってたならなんで俺にすぐ言わなかったんだよ!!!」

悩んでた俺がバカみてぇじゃねぇ?
俺の頭ん中は怒りと虚しさが混じってる

「だってお前に言っても本人に確かめに行くだろ?」

そうだっけ?
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