俺と君との境界線
「それにその格好!何しに学校来てるんだか‥」

相変わらず俺の格好が気に入らないらしくて持ってたメモ帳にいろいろメモしている

「この格好でも真面目にテスト受けにきてんだよ。あっもちろんあの約束も忘れてないから!!」

「えっ!?あれ本気なの?」

予想外なことに三戸瀬さんはかなりビックリしてる

ちぇっ。冗談だと思われてんのかよ・・

「今回龍イケそうかもよ?断るなら今のうちに断った方がいいかもよ?」

ずっと俺の後ろにいた和輝がいきなり俺の肩にぶら下がってきた

「おいっ!和輝お前・・!」

そんなこと言ってもし断られたらどうすんだよ!

「いいわ。」

「えっ・・?」

「男にも二言がないように、女にも二言はないわ。それじゃあ、あたしも勉強しないといけないから行くね」

そう言って三戸瀬さんは教室から出て行った

「っしゃあ!!和輝、俺絶対3教科60以上を達成してやる!!」

「今、温暖化でただでさえあちぃんだからこれ以上教室の温度上げるなよっ」

和輝は俺から少し離れると近くの机に置いてあった下敷きを取って俺の周りを扇いだ


チャイムもなって先生が教室に入ってきた
まだテストまで10分はあるから誰も教科書は閉じなかった
先生もそれをわかってんのか適当に連絡をして問題用紙を配る準備をしてた
俺も適当に教科書を見て最終確認をした
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