俺と君との境界線
「よぉ!最近よく会うね〜」

林陽の前迫とその仲間が次々と笑みを浮かべる

「お前ら・・学校は!?」

「学校?んなとこいくわけねぇじゃん、サボリだよ。おめぇらだってそうだろ?」

「俺らはテスト期間で早帰りなんだよ!」

そう言うとあいつらは大声が笑い出した

「おめぇら真面目に学校に行ってるうえにテストまで受けてんのかよ!!天高の不良っつうか、天高じたいカスだなっ!!」

「あぁ!?何だとコノヤロー!!」

俺が前迫たちに突っかかろうとしたとき、後ろから和輝に肩を掴まれた

「龍、やめとけってこんな奴ら相手にすんの!」

「んなこと言ったって、バカにされたんだぞ!?」

「いいから!!行くぞ‥」

和輝に腕を引っ張られゲーセンを出た
出る瞬間もあいつらは笑ってて、その顔が頭から離れなかった


俺らは近くにある公園のベンチに座った
和輝が飲み物買ってくる間もずっと前迫たちにバカにされたことを思い出して腹がたった

「ほら。ジュース買ってきたぜ」

いつの間にか和輝が戻ってきてて俺の前に缶ジュースを差し出す
俺はそれを受け取らずに和輝に聞いた

「和輝・・お前、あいつらにバカにされて悔しくねぇのかよ」
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