俺と君との境界線
和輝は俯いて下唇をぎゅっと噛み締めてた

「っやしいよ…」

「はっ?」

「悔しいに決まってんだろー!!!」

そう言いながら持ってた缶ジュースを投げつけてきた

「うげっ!!」

その缶が俺のでこを直撃!!
ゴンッっていう鈍い音がして、俺はその場にうずくまる

「あんな奴らにバカにされて悔しくないわけねぇじゃん!!」

「だからって俺にあたることねぇだろっ!!」

俺は少し熱をもってるでこに手を当てて目の前を転がってる缶ジュースを拾った

思いっきり投げつけやがって・・!!

「あぁ、わりぃわりぃ。」

ははっと軽く笑う和輝につられて俺も何だか笑顔になってきた

「じゃあ、そろそろ行こうぜ」

「おう」

俺らは飲みかけの缶ジュースを持って公園をでた

次の日。
俺はいつものとおり生徒会室で作文で、隣には三戸瀬さんがいる

作文を書き始めてから10分たってるのにまだ5行目くらいしか書けてない
理由は隣にいる三戸瀬さんがさっきからずっとテストの大切さとか出来具合なんかをペラペラ喋ってくる
しかも立ちながら・・
おかげでいつも俺が作文に書く内容が思い出せない

「でね、このテストと期末テストで・・」

「おいっちょっとは落ち着けよ!!」

俺が止めに入ると、なんで止められたのかわからないのかきょとんとして椅子に座った
この人毎回テストが終わるたびに誰かにこんな話を永遠としてんのかな・・
なんか変わった一面が見れたかもな。


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