俺と君との境界線
「で、あんたはどうだったの?」

「何がだよ?」

「何ってテストよ。あれだけ自信満々に言ったんだから約束はクリアしてるんでしょうね?」

「・・・・」

よしっ。この際だから言おう
ぶっちゃけクリアしてるかどうか・・って感じ
いやっ、手ごたえがありそうな教科もあるんだけどさ
3教科とれたかっつうのが(汗)
ってかテストのことなんか終わった瞬間に忘れたから自分がなんて答え書いたのか記憶にねぇし

「あっそうそう。今日、テスト全教科帰ってくるからね」

「・・・はぁぁ!?何でだよ!!」

俺は驚いて座りながら机の脚を一発蹴った
その振動で机の上にあったシャーペンとか消しゴムが床に落ちたけど

「あんたこそ落ち着きなさいよ!!なんか高2になったし危機感を持ってもらいたい生徒もいるから早めに返すみたいよ」

くっそ~余計な事考えやがって!!一体誰だよ!!

「でも早すぎんじゃん!!」

「決まった事だからしょうがないの!それに危機感を持ってもらいたい生徒の中にあんたもはいってんじゃないの?」

「まっ別にいいけど・・」

三戸瀬さんの言う事も間違ってないから否定はしなかった
確かにそうだけどよ・・

「まぁ期待してるわ。・・・3割くらいね」

そう言って三戸瀬さんは笑って生徒会室から出ていった

3割!?ほとんど期待されてねぇんじゃねぇかよ!!
俺は微妙な気分になりながら全然進んでない作文を書き始めた


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