俺と君との境界線
「うわっもうこんな時間だし!」

和輝の言葉でみんな時計を見出した
ここにきてから軽く一時間はたってる

「じゃあ、そろそろ俺ら帰るなっ」

「うん。あっ由香!あたしたちまだ仕事終わってないわ」

「そうだった〜!!」

「ほらっ笹原も手伝って」

「わかったよ。慌ててそこにある資料落とさないでくれよ」

急に仕事モードで騒がしくなった生徒会室。
音を一瞬でも立てたら三戸瀬さんの怒りのとばっちりが飛んできそう‥

俺らはあまり音を立てないように静かに廊下に出た


次の日、俺はいつもどおりダラダラ歩いて登校
チャイムが鳴り始めるとダッシュするけど、今日はなかなかチャイムが鳴らない

歩くスピードを遅くしてみた

‥‥。

まだ遅くしてみる

‥‥‥。

よしっ少し止まってみるか!!

「こらっ!!さっさと登校しなさい!」

聞こえてるけどシカト〜。

「止まるなぁ~!早く進め~!!」

ちょっ朝っぱらからそんな大声。目が覚めたわ・・

ちっ。仕方ないから歩いて登校。学校着いたけどチャイムは鳴らないまま

「何でチャイム鳴らねぇんだよ!」

思いっきり地面を蹴ると小さい砂煙がたった

「チャイムはちゃんと鳴るわよ」

いやっ鳴ってねぇよ!
それとも俺にだけ聞こえないチャイムになったとか?

「ただ今日だけ時間がずれるだけよ。5分ずつずれるから次チャイムが鳴るのは20分。」

キーンコーンカーンコーン。

あっマジだ‥。ったく今頃かよっ
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