俺と君との境界線
一方通行
一限目。LHRの時間にクラスでやる文化祭の内容を決めることになった

「とりあえずやりたいもの言ってけ!!」

担任の声でみんな一斉にやりたいものを言っていく

フリーマーケット、お化け屋敷、喫茶店、劇、神月の一発ギャグとかいろんなものが・・ってちょっと待てー!!!

何だよ神月の一発ギャグって!

んなもんやったら5分で場の空気がとんでもねぇことになるじゃねぇか!!

誰だよ提案した奴!

俺はすぐ担任に消すように言った

「何だ神月。俺はいいと思ったぞ?お前テストも頑張ってたし、もしかしたらいけるんじゃないか?」

「んなわけないっしょ!」

担任は少し名残惜しそうに黒板の字を消していく
周りからも残念そうな声が聞こえる

誰がなんと言おうとぜってーやらねぇ

それからどんどんやることが絞られて
お化け屋敷と喫茶店が残った

お化屋敷派と喫茶店派でしばらく意見の言い合いをしてたけど
結局多数決で喫茶店になった

「で?どんな喫茶店にするの?普通の喫茶店じゃつまんないし」

「メイド喫茶とかは?」

「女子しかウェイトレスになれないじゃん!!」

「じゃあ、性転換喫茶とかは?」

意見を言い合ってるとき一人の女子の声でみんな静かになった

なんだそれ?聞いたことねぇよ

「性転換喫茶っていうのはね、簡単に言うと女子が男装して、男子が女装して接客するの。そうしたら男子も女子も店員になれるし普通の喫茶店とは違うんじゃないかなぁ~って」

へぇ~なるほどなっ


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