俺と君との境界線
「面白そう!!」

「でも、男子が女装って・・絵ヅラ的に危なくね?」

あぁ・・確かに。下手したら不快感与えそうなもんだし

「そこんとこはギリギリラインで女っぽくしていくから大丈夫だよ〜」

‥本当に大丈夫なんだろうなぁ?

まぁそんなこんなで俺らのクラスの出し物は
その、何とか喫茶ってのに決まった

次は店員決めが始まった
さすがにクラス全員が店員になるわけに行かなかったから
男子4人女子4人決めることになった

「じゃあ、やりたい奴は手ぇ上げろ〜」

担任がそう言うと女子の方じゃかなり手が上がってジャンケンまで始まった

男子はというと‥まぁ誰も手を上げるわけない

そりゃそっか。誰が好んで女装なんかやるか!!

「男子は誰も手上げないのか?」

担任が不思議そうに聞いてくる

あんたも男ならこの気持ち分かんだろうが!!!

自分の女装姿想像しただけで・・・おぇっ。きもちわりぃ

「しょうがないから女子に推薦で決めてもらうぞ」

え〜〜!!!っとブーイングの嵐。

「女子が決めるなら大丈夫だ。きっとな・・」

何だよその”きっと”って!あんたも不安なんじゃねぇか

担任の一言で女子が騒ぐように女装の似合いそうな男子の名前を言っていった

自分の名前が出るたびに反論する奴もいる

俺の名前はまぁ・・でねぇだろ?

そう思いながら黒板の方をジッと見た

ある程度時間がたったみたいだから担任がストップをかけた

んで、黒板に名前の多かった奴の名字を書いている
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