俺と君との境界線
「うぅぅ。あちぃ‥」

相変わらず空は青い
俺も汗だくで、目の前にはキムチ鍋が‥‥ない!?
っかしいな‥さっきまでキムチ鍋食ってたのに

ガチャ‥

屋上のドアが開いた

視線をドアの方に向けると和輝がキョロキョロ周りを見回してる

あいつもサボりか?

「あっ!やっぱここだった」

和輝は俺を見つけるとすぐに走って俺のとこに来た

「お前、ずっとここにいた?」

「あぁ。ちょっと仮眠とってたんだよ」

「まだ眠そうじゃん!!」

「掃除の始まるちょっと前から寝たから‥まだ寝たりねぇのかも」

そう言って俺は大きなあくびをした

「龍、お前もしかして今までずっと寝てたのかよ!?」

和輝の方を見ると、なんかびっくりされてる
んな驚くことでもねぇのに‥

「まぁ‥な。あっ、ここら辺にキムチ鍋ひっくり返ってねぇ‥?」

こうゆうのはキムチ鍋に全く関係ない和輝の方がさっさと見つけてくれそうな気がする

「キムチ鍋って・・何のことだよ?」

和輝の眉間に少しだけ皺がよってる

「俺、さっきまでキムチ鍋食ってたんだけどさっ。ヤバいくらい暑かったから鍋ひっくり返しちまって・・気づいたらないんだよ」

「お前今まで寝てたんじゃないの?」

「寝てたら腹減っちまって、いつの間にか目の前にキムチ鍋があってさ・・」

「お前それって・・・」

和輝が苦笑いしたと思ったら急に笑い出した

「あ~はっはっはっは。やっぱ龍ってバカじゃん!!」

「何笑ってんだよ・・」

笑われてる理由が分からなくて少しムカついた
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