俺と君との境界線
「普通にこんなとこに鍋があるわけないじゃん!!夢だって、夢!」

夢‥?なんだ夢かよっ

「それに、仮眠とか言いながら3時間も寝てるし!」

「3時間・・えっ‥!?」

俺はフェンスのところまで走ってフェンス越しに校庭を見た
校庭には何人かの生徒がいて、体操服じゃなくて制服を着て鞄持って校庭を歩いてた

今は体育の時間とかじゃなくて放課後だった・・

「マジかよ・・俺てっきり5限目らへんだとばっか・・」

そう呟いて和輝の方に行った
なんかめっちゃ恥ずかしい・・

「龍どうした?顔赤いぞ?」

和輝は俺の顔をじっと見ている

「別になんでもねぇよ‥腹ヘったし早く帰ろうぜ」

俺はスタスタと屋上を出た
和輝も後から走ってついてきた

ぜってー言わねぇ‥いや、言えねぇ!
時間まで勘違いしてたとか言ったらもっとバカにするに決まってる


今俺らはファーストフード店にいる。
ほんとなら家に帰ってる途中だけど、俺の【腹へった】発言に和輝も頷いて今に至るってわけ。

「俺さ〜最初お前が三戸瀬さんとこいるかと思って、わざわざ生徒会室まで行ったんだぜ!?」

「へ〜。ご苦労さんっ」

さっきからベラベラ喋ってる和輝の前で俺は片手にポテトを四本くらい持ちながら
適当に相槌うったり、返事したり・・
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