俺と君との境界線
結局ポテトは俺9割食って残りは和輝が食った

「俺もう、しばらくポテト食わねぇでも生きていける・・」

「んな、無理しなくたってよかったのにさ〜」

顔色を悪くしながらフラフラ歩く俺を和輝は心配したような顔で見上げてる

「俺の口におかまいなしにポテト突っ込んだのはどこのどいつだ!?」

俺はふつふつと迫る怒りを抑えながら和輝を睨んだ

「だって残したらもったいないじゃん?」

「だったらお前が責任持って食えばよかっただろ!?」

「俺ちゃんと責任持って食べたじゃん!!」

はぁっとため息をつきながら頭を抱える仕草をする和輝に俺の怒りはまたふつふつと迫る

「あんなの責任持って食ったうちに入んねぇだろうがぁぁ!!」

怒り遂に爆発。

「うわっ。こんな道端でキレんなよ、落ち着けって!」

俺がキレたことにビックリしたのか、和輝の目は見開いてた

「俺が悪かった、冗談だって!!明日三戸瀬と約束あんだろ?」

「お前絶対邪魔すんなよ‥」

俺は声を低くしてスタスタ和輝の前を歩いた

「わかったよ。邪魔はしないって」

和輝は後ろから俺の肩を叩いていつもみたいに笑った
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