俺と君との境界線
次の日の昼休み、朝三戸瀬さんから図書室で勉強するからって言われて図書室に向かってる途中。

ほんとはすっげぇ楽しみにしてたのに、なのに・・・

「おい和輝っ!!何でお前もついてくるんだよ!!」

俺の後ろには呑気に鼻歌を歌いながら楽しそうについてくる和輝がいる

「俺がどこ行こうと勝手じゃん!!」

そう言うと和輝はニコニコしながら俺の前を歩いてく
俺は小走りで和輝の横に並ぶ

「お前昨日俺に言ったこと覚えてねぇの?」

「あぁ。心配しなくてももちろん覚えてるって!俺もそこまでバカじゃないし」

じゃあなんでお前は俺と一緒にいんだよ!!

「和輝‥お前今からどこ行くんだ?」

念のため聞いてみた
もしかしたら図書室じゃねぇかもしれねぇしな

「龍が今から行くことに決まってんじゃん!!」

思いっきり図書室じゃねぇかぁぁ!!!

「なんでだよ!お前邪魔しないって昨日俺に言ったろ?」

「邪魔しないとは言ったけど、ついて来ないとは言ってないじゃん!」

勝ち誇ったように笑う和輝。

うっ言い返せねぇ‥

「でも、俺が来なくても龍の思い通りにはならないし〜」

意味ありげに笑う和輝に俺の頭ん中はハテナマークがちらほら‥

なんだこいつ‥言ってる意味がよくわかんねぇ

とりあえず俺は疑問に思いながら図書室のドアを開けた
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