アイドルに恋をして
「はぁ、はぁ…ここまで来たら大丈夫かな…」



ヤバイ、動悸が。

こんなに走ったの久しぶりだ。


少し前かがみになって、胸に手を当てる。


ドキドキしてる…


本当にあの人は、何だったんだ?



怖かった…


事務所とか言ってたけど、どう考えても怪しいって!


毎日通る道なんだけどな。


しばらくは、誰かと帰ろう。





本人の意思と反して、美咲は昔から変な人に声をかけられることがあった。



なので、心配した父が護身術を習わせ今ではちょっとしたことだったらかわせる自信があるが、こういう時は走って逃げるのが一番なのだ。


にしても、世の中って物騒だなぁ。


美咲は思う。









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