今昔狐物語
声を大にして「嘘だ~!?」と叫びたい。
だが、その衝動を蛍はグッと堪えた。
(狐のお客…)
色々とツッコミどころ満載だが、とりあえず彼女は一番重要なことを尋ねることにした。
「お、お代…!」
「は?」
脈絡のない単語に、飛牙が目を丸くする。
「お代は葉っぱに変わらないでありんすか!?」
こちとら商売だ。
狐だろうと狸だろうとお金はしっかりいただきたい。
今の蛍の心の声は、そう言っていた。
三人、否、三匹を真剣な眼差しで見つめる遊女見習い蛍。
すると――。
「はははははっ!!そうか、そうか。そう来たか!お代ね、くくくっ」
なぜか大爆笑の飛牙。
「ふふ、あはは…!お腹、痛いよっ」
玖羅加もツボにはまったらしい。
堪えきれずに笑い出す。