First Love
「不意打ちで、
なおかつ、
背後を狙って殺そうだなんて、
あまりに非道だ。」
「それは、そっくり返しますよ。
もっとも、あなたは、
例の事件の主犯ですよね。
キーデガ国の母子の大量殺戮。」
キーデガ国の母子を…殺した?
私は、一つの事件を思い出す。
キーデガ国とアムレイ国が最も対立させてしまった、
史上最悪の出来事。
「……お前なのか!」
「メイド、シワズ様に何をする!!」
体には武器はない。
ならば、素手でもいい。
シワズに恨みをはらしたかった。
しかし、彼はふらりと私を抱きしめた。
赤くなるのを隠せない私を、
笑うかのように。
「……そんなに怒らないで、
花嫁さん。」
「っ、……耳に息をかけないでください!!」
優男は嫌いな男に昇格した。