真白な彼女

コツコツコツ。
院内に足音が響き渡る。
薄暗い院内を歩き、静かに響く足音。
まだ肝試しの季節では無いのだけれど。
私だって怖いのは苦手ですよ?
特にそこまで信じては無いですけど。
心霊番組を見る時はビクビクしながら見てますもの。
そんな、足音もピタリと止んだ。

『ここだな』
月見里君が上を見上げて言った。
釣られて二人とも上を見上げる。
そこには医院長室と確かに書かれていた。
特に相槌も無く、月見里君によって扉は開かれた。
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