花とミツバチ



「何で…私営業なんてしたことないですし、行くなら営業の誰かの方が…」

「お前が行って発注書書けばミスもなく出来るだろ。それに、男相手に謝ったりする時は女が一人ついて行くだけで違うんだよ」

「けど…」

「千葉も藤田と一緒だと心強いだろ。な、頼んだ」

「…わかりました。行くわよ、千葉くん」

「あっはい!」



にっこりとした笑顔と託すように肩を叩く手に丸め込まれ、結局私は断れずに千葉くんとオフィスを出る。



「ダメになった発注書、どこの会社のかわかる?」

「あ、はい!昨日俺が回った会社と先輩が回った会社、記録つけてあるんで…全部で10社ですね」

「10社…なら車で行った方が早いかな」

「はい!俺運転します!」

「うん、よろしく」



そして近くの駐車場に停めてある社用車に乗り込み、千葉くんが手慣れた様子でエンジンをかける一方で、私は助手席で千葉くんの持っていた書類にパラパラと目を通した。


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