花とミツバチ
「あ、藤田ー。この荷物下に下ろしておいて」
「?あ、はい」
そうしていると通りがかりの先輩から大きめの段ボールを二つ手渡された。
すぐ下の階の会議室に、と言って去って行く先輩に任されるがまま段ボールを持つ…が
(…お、重い…)
以外と重いその荷物に、足元はフラフラと不安定に歩き出す。
エレベーターで降りれば楽だろうけど、わざわざ一階下るだけならエレベーター待ってるうちに運び終わるだろうし…そんな気持ちで階段の方を選んだ。
「藤田先輩!」
「?なに…あっ!」
「!」
ところが突然呼ばれた名前に振り向こうとしたその時、足は階段の始まりを踏み外し、ガクンッとした感覚と共に体は滑り出す。