彼氏は11才!?
昨日の晩ご飯からロクな食事をしていない。
車の中で煮干しを貪り食っただけだ。
「そう。じゃあ、ファミレスで何か食べて待ってな……」
母さんの言葉が途中で途切れ、私の背後に視線が注がれる。
疑問に思い、振り返れば灰色の着物を着た一人の少年が立っていた。
風に揺れる茶色い髪。
同じ色の大きな瞳。
中性的な顔立ち。
着物から覗く首元や手は白い。
記憶の中の少年が目の前の少年と重なった。
「紅ちゃん…?」
声に出せば、少年の顔に笑みが浮かぶ。
それはもう、愛らしい笑顔。
間違いない。
この子は11歳になった神宮紅一郎だ。
だが、次の瞬間に紅ちゃんから吐かれた言葉に私は固まった。
「遅いよ、カスが。僕を待たせるなんてどういうつもり?死ねよ」
何とも愛らしい顔と天使のような笑顔で彼は殺意を振りまくという神業をブチかましやがった。
このガキ…レベルアップしてやがる!!
「あら、紅一郎君!大きくなったわねぇ!」
鮮やかにスルーする母。
遺産相続を左右するであろう紅ちゃんに取り入ろうと必死だ。
こんな母親の姿は出来れば一生見たくはなかった。
車の中で煮干しを貪り食っただけだ。
「そう。じゃあ、ファミレスで何か食べて待ってな……」
母さんの言葉が途中で途切れ、私の背後に視線が注がれる。
疑問に思い、振り返れば灰色の着物を着た一人の少年が立っていた。
風に揺れる茶色い髪。
同じ色の大きな瞳。
中性的な顔立ち。
着物から覗く首元や手は白い。
記憶の中の少年が目の前の少年と重なった。
「紅ちゃん…?」
声に出せば、少年の顔に笑みが浮かぶ。
それはもう、愛らしい笑顔。
間違いない。
この子は11歳になった神宮紅一郎だ。
だが、次の瞬間に紅ちゃんから吐かれた言葉に私は固まった。
「遅いよ、カスが。僕を待たせるなんてどういうつもり?死ねよ」
何とも愛らしい顔と天使のような笑顔で彼は殺意を振りまくという神業をブチかましやがった。
このガキ…レベルアップしてやがる!!
「あら、紅一郎君!大きくなったわねぇ!」
鮮やかにスルーする母。
遺産相続を左右するであろう紅ちゃんに取り入ろうと必死だ。
こんな母親の姿は出来れば一生見たくはなかった。