彼氏は11才!?
「お久しぶりです、純子さん。相変わらずお美しいですね。忠一さんも元気で何よりです」
「まぁ…」
Why!?
今なんと!?
どうして母さんと父さんには優しいの!?
何、その天使のような笑顔!!
そして母よ、11歳の子供にお世辞を言われて頬を赤らめるな。
気色悪い。
いつもの野獣のようなアンタはどうした。
「紅一郎、いくつになったんだ?」
「僕に触るな、フンコロガシ」
「コバフォッ!!」
紅ちゃんの頭を撫でようとした正宗の腹に紅ちゃんの鉄拳がめり込む。
前のめりに倒れ、膝を付く正宗。
白眼を剥いてて実に気持悪い。
「ちょっと、紅一郎。私達への態度と随分、違うじゃないの」
「そうよ。私となんて口も利いてくれなかったじゃない」
「会話をする価値など貴様等には無い」
殺人熊も逃げ出す冷徹な声で知子さんと千尋さんを斬り捨てる紅ちゃん。
あ、嫌われてるのは私達だけじゃないのね。
ちょっと安心したよ。
「長旅でお疲れになられたでしょう?どうか遠慮せずに上がって下さい。すぐに女中にお茶の準備をさせますので」
だから母さんと父さんに対してその変わり身の早さは何なんだ。