彼氏は11才!?
せめて正宗の心配くらいしてあげてよ。
「正宗、立てる?」
玄関先でまだ倒れている正宗に手を貸し、立たせてやる。
泣きじゃくる正宗の服に付いた砂を払ってやり、私達も神宮家へと上がった。
「これで金の亡者共が全員、揃ったな」
畳が敷き詰められた大きな広間の上座に紅ちゃんが座り、その横に眼鏡をかけた中年男性が座る。
彼のスーツの襟には弁護士の証である天秤が描かれたバッジが付いている。
そして横一列に金の亡者共が座布団の上に座った。
私達、羽咲親子が4人。
知子さんとその旦那さんの2人。
清彦おじさんの愛人5人。
総勢、11人。
「先日、逝去した神宮家当主・神宮清彦の遺産相続について神宮家顧問弁護士である木下学さん立ち会いの下、遺言書の旨を伝えてもらう」
まるで他人事のように淡々と述べる紅ちゃん。
両親を失ったばかりの11歳とは思えない。
私なら鼻水と泡を垂らしながら泣きじゃくる。
「えー…神宮清彦氏の遺言には神宮家の遺産は全て御子息である神宮紅一郎君に相続させる、ということです。他の者にはビタ一文やらないと遺言書に記してありました」
「正宗、立てる?」
玄関先でまだ倒れている正宗に手を貸し、立たせてやる。
泣きじゃくる正宗の服に付いた砂を払ってやり、私達も神宮家へと上がった。
「これで金の亡者共が全員、揃ったな」
畳が敷き詰められた大きな広間の上座に紅ちゃんが座り、その横に眼鏡をかけた中年男性が座る。
彼のスーツの襟には弁護士の証である天秤が描かれたバッジが付いている。
そして横一列に金の亡者共が座布団の上に座った。
私達、羽咲親子が4人。
知子さんとその旦那さんの2人。
清彦おじさんの愛人5人。
総勢、11人。
「先日、逝去した神宮家当主・神宮清彦の遺産相続について神宮家顧問弁護士である木下学さん立ち会いの下、遺言書の旨を伝えてもらう」
まるで他人事のように淡々と述べる紅ちゃん。
両親を失ったばかりの11歳とは思えない。
私なら鼻水と泡を垂らしながら泣きじゃくる。
「えー…神宮清彦氏の遺言には神宮家の遺産は全て御子息である神宮紅一郎君に相続させる、ということです。他の者にはビタ一文やらないと遺言書に記してありました」