あなたの心理テスト(ホラー)
「くる…!…み!…るみ!くるみ!くるみ!!」
―――――何?あたし…どうしたんだっけ?どうして努、叫んでるの?
あたし、そんな悪いこと、した?何だっけ。思い出せない…。
くるみは混乱しながらもゆっくりと目を開いた。
目を覚ましたことに一番に気が付いたのは蘭だった。
「! くるみ!起きたのね!?」
「…んぁ?あ、蘭…」
「! 目、覚ましたのか!良かった…」
「努も…。あ、ヨシ…海斗…」
上半身だけを起こしてあたりを見回すくるみ。
ヨシの姿が目に入った瞬間、頬がぱっと赤く染まった。
それを見て努は安心と悔しさが入り混じる、不思議な気分にさせられた。
―――――んだよ。寝ても覚めてもヨシか…。
ヨシはくるみと目を合わせようとしない。
恥ずかしいのだろうか。
「たっく…心配させんじゃねえぞ、このアホ!」
くるみに近づいたかと思えばまだ目を合わせず、くるみの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
乱暴だが、どこか優しい撫で方。
「……っ」
努は悔しかった。ヨシのことを中学生から知っているからこそ。
努の一番一緒にいる時間が長いのは海斗。
その海斗より友達づきあいは短いものの、
中学校から同じ道を進んでいるなら、大概のことは分かる。
ヨシのあの撫で方。そればかりが目についた。
中学生の頃。ヨシが好きだと言っていたある女子に、ヨシは猛烈アタックを仕掛けていた。
そのアタックこそ…今くるみにした撫で方なのである。
つまり…そこから導き出される結論。
―――――くるみはヨシのことが好き。じゃあヨシは…ヨシは……ヨシとくるみは…
まさか。そんなわけないだろ。たとえそうだとしても、
俺はくるみを好きでい続けるだけだ。
そんなはずないと思うが。いや、絶対ない。…と思いたいな。
努の頭の中はフル回転していた。
「……っ…!くそっ…」
そうつぶやいた後、カバンを持ちたった一人で努は保健室を出た。
―――――何?あたし…どうしたんだっけ?どうして努、叫んでるの?
あたし、そんな悪いこと、した?何だっけ。思い出せない…。
くるみは混乱しながらもゆっくりと目を開いた。
目を覚ましたことに一番に気が付いたのは蘭だった。
「! くるみ!起きたのね!?」
「…んぁ?あ、蘭…」
「! 目、覚ましたのか!良かった…」
「努も…。あ、ヨシ…海斗…」
上半身だけを起こしてあたりを見回すくるみ。
ヨシの姿が目に入った瞬間、頬がぱっと赤く染まった。
それを見て努は安心と悔しさが入り混じる、不思議な気分にさせられた。
―――――んだよ。寝ても覚めてもヨシか…。
ヨシはくるみと目を合わせようとしない。
恥ずかしいのだろうか。
「たっく…心配させんじゃねえぞ、このアホ!」
くるみに近づいたかと思えばまだ目を合わせず、くるみの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
乱暴だが、どこか優しい撫で方。
「……っ」
努は悔しかった。ヨシのことを中学生から知っているからこそ。
努の一番一緒にいる時間が長いのは海斗。
その海斗より友達づきあいは短いものの、
中学校から同じ道を進んでいるなら、大概のことは分かる。
ヨシのあの撫で方。そればかりが目についた。
中学生の頃。ヨシが好きだと言っていたある女子に、ヨシは猛烈アタックを仕掛けていた。
そのアタックこそ…今くるみにした撫で方なのである。
つまり…そこから導き出される結論。
―――――くるみはヨシのことが好き。じゃあヨシは…ヨシは……ヨシとくるみは…
まさか。そんなわけないだろ。たとえそうだとしても、
俺はくるみを好きでい続けるだけだ。
そんなはずないと思うが。いや、絶対ない。…と思いたいな。
努の頭の中はフル回転していた。
「……っ…!くそっ…」
そうつぶやいた後、カバンを持ちたった一人で努は保健室を出た。