紅茶遊戯
小林がきょとんとした顔で私を見た。
「あっ、気を悪くしたならごめんね!ただ、小林くんの仕事振りがどうとかって言うんじゃなくて。こうやって物を直したりしてる方が楽しそうだな、って」
即座にフォローを入れたつもりが、小林の顔は逆に曇ってしまった。
「確かに俺、今まで勉強ばっかしてて。バイトじゃ使えないかもしれないですね」
「いや、違うの!そういう意味じゃ…」
「でも俺最近ちょっとだけ、自分にも出来ることを見付けて。」
DVDプレーヤーを床に置き、小林は私の方に体を向き直す。
「で、出来ること?」
「寛永さん、いつも薄着で寒そうだし。」
なぜだかすぐに、ぴんときた。
「こんな俺でも役に立つかも、って」
「……休憩室のストーブ、直してくれた?」
「寛永さんが出勤する少し前に。あれじゃあ臭くてたまんないよね」
目を細めて、僅かばかり無邪気な風に小林は笑う。
対して私は、目を見開いて相手を一心に見つめる。
あの時間に、あの場所に居たってことは…。
『念のため、小林さんにも注意した方がいいんじゃないですか?またこういうことがあったら私たち、怖いし……ね?』
「…あの話、聞こえてた、よね?」
恐る恐る聞いた私に、小林は首をかくんと下げた。
「寛永さんが店長たちに言ってくれて、俺、嬉しかったです」
『小林くんも確かにその場には居ましたが、怒鳴るだなんて。事実無根です』
「あっ、気を悪くしたならごめんね!ただ、小林くんの仕事振りがどうとかって言うんじゃなくて。こうやって物を直したりしてる方が楽しそうだな、って」
即座にフォローを入れたつもりが、小林の顔は逆に曇ってしまった。
「確かに俺、今まで勉強ばっかしてて。バイトじゃ使えないかもしれないですね」
「いや、違うの!そういう意味じゃ…」
「でも俺最近ちょっとだけ、自分にも出来ることを見付けて。」
DVDプレーヤーを床に置き、小林は私の方に体を向き直す。
「で、出来ること?」
「寛永さん、いつも薄着で寒そうだし。」
なぜだかすぐに、ぴんときた。
「こんな俺でも役に立つかも、って」
「……休憩室のストーブ、直してくれた?」
「寛永さんが出勤する少し前に。あれじゃあ臭くてたまんないよね」
目を細めて、僅かばかり無邪気な風に小林は笑う。
対して私は、目を見開いて相手を一心に見つめる。
あの時間に、あの場所に居たってことは…。
『念のため、小林さんにも注意した方がいいんじゃないですか?またこういうことがあったら私たち、怖いし……ね?』
「…あの話、聞こえてた、よね?」
恐る恐る聞いた私に、小林は首をかくんと下げた。
「寛永さんが店長たちに言ってくれて、俺、嬉しかったです」
『小林くんも確かにその場には居ましたが、怒鳴るだなんて。事実無根です』