私は異世界の魔法使い?!


「あれは、とっさに体が動いただけで……」

「それをとっさに出来る人というのはごく稀なのですよ。……あなたは私の知るミア様ではないかもしれません。けれどあなた自身が言ったように、本当にミア様と同じ魂をお持ちなのでしょう。

育つ環境で性格は培われます。けれどそれは全てでは無いのです。育つ環境とその魂がもつ本質があなたという人柄を作っています。ですから私はあなたの力になりたい、そう思うのです」

「……よく、わからない」


本当にわからない。

それは私にミアの姿を重ねてるって事でしょう?

私は私、ミアじゃない。

だけどみんな私にミアを重ねて見るんだ。

カイトもそうだったのかな……?

初めはそうだった。

でも、迷宮の森では私自身をちゃんと見てくれてるような気がしてたけど、それは単なる願望だったのかな?


「少し小難しい事を言ってしまいましたね」


そう言って再び彼は微笑んだ。



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