キミが泣くまで、そばにいる



 ホームルームをさぼったことで担任に怒られ、通知表を受け取ったあと、成績についてもお灸を据えられ、げっそりして職員室を出ると、アカツキが待っていた。

「大丈夫? 知紗」

 にこにこと笑っている王子を見て、私はつぶやく。

「なんで、アカツキは怒られないの……?」

 カバンを受け取りながら見上げると、彼は意地悪っぽく笑った。

「サボったことは注意されたけど、成績に関しては言うことないからじゃない?」

 私はため息をついた。


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