Tea Time
本社にいれば出世ができるとか、そんな話ではなくて、彼女はただ本社と支社の風土の違いを身にしみて感じているらしかった。
沢野さんに、本社のどこがいいのかと突っ込まれた彼女の答えは意外だった。
「話を聞いてくれる先輩がいっぱいいるから」
それを聞いた沢野さんが、笑いながら言った。
「古川君に聞いてもらえばいいじゃない」
突然、矛先を向けられて、驚いて彼女の顔を見た。
彼女は何と答えるのだろうか。