Tea Time

俺達が向かったのは、職場の一つ隣の駅にある高層ビル。


「うわぁ!」


案の上、彼女が歓声をあげている。
窓に張りついて、三十階のビルから見える眼下の景色に見入っている。

この笑顔が見たくて、このビルを選んだ。
上部三階が飲食街になっていて、いろんな種類の店があり、相手の好みに合わせて選べるから、好みを知らない人を連れてくるには便利だ。
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