Tea Time

「あ、あの……楽しい人だなって思って」

彼女が慌ててつけ加えた。


「光栄です」


「ほら、それ。すごく自然に口から出るみたい」


「これが、性分みたいで」

俺は恥ずかしくなって、頭をかいた。


「あら、褒めてるつもりなんですけど……」


彼女がまた、くすくすと笑った。
< 28 / 102 >

この作品をシェア

pagetop