あたしと君と先輩と



たったこれだけのことだった。



何の見返りも求めずに、俺にお金を貸してくれた彼女のことを一瞬で好きになった。




あっ、そーいえば彼女の名前を聞くの忘れたな。







それから、バスケの大会で何回か彼女を目にしたけど、特に接することもなく1年が過ぎ、俺は高校生になった。






その時はまさか彼女と高校で出逢うことになるとは思ってもみなかったんだ。






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