略奪ウエディング
――今夜もあなたと抱き合って眠ろう。星の光が消えるまで。
その温もりを感じるたびに、かけられていく魔法。
私はあなたの虜になっていく。
狂おしく愛することを、もう恐れない。受け止めてくれるその手がある限り。
ようやく牧野くんから解放された彼は、息を切らしている。
「あのやろ。絶対俺を恨んでる。梨乃は俺のだってのに」
「そう。悠馬のものだわ」
私が呟くと彼は睫毛を揺らめかせてこちらを向いた。
「…そんな事を言うと、…今夜は眠れなくなるよ?」
「うん。…寝かさないで」
「冗談?それとも挑発?」
「………本気よ。あなたが好きなだけ」
「………参ったな…」
照れて目を逸らす彼を見て思った。もしかして彼の最大の弱点は、…私なのかも知れないと。
………自惚れてもいいかしら。
あなたの笑顔が、私を照らす限りは………。
人には、避けられない思いや、目を逸らせない現実がある。
だけどそれを受け入れないと明日を生きられない。
罪だと分かっていても、止められなかった想い。
それを幸せに繋いだあなたを、愛さずにはいられない。
もっと奪って、私を。
あなたの一部になるほどに。
夢は覚めずにこれからも続いていく。
あなたを、愛し抜くことを、
――誓います――――
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二人の未来は、ずっと先へと………続いていく
幸せの彼方へと


