LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
「…顔色、良くないね。大丈夫?」
朝の9時。雄二のアパートの最寄駅で待ち合わせした二人。先に着いていた雄二が、後から来た深空の真っ白の顔に真っ赤な目を見て驚いていた。
「あ… ううん」
否定はするも、何となく視線が落ち着かない深空を見た雄二は、彼女の手を握った。
(…!)
それに気付いた深空は、胸が疼き苦しくなった。そしてその痛みに堪えられなくなり、彼の手を離してしまったのだ。
「あ…」
小さな声をあげて自分のしたことに気付き、小さくなる。
彼女の予想外な行動に、雄二も驚いていた。
「ご、ごめん…」
深空は俯き、小さな声で謝った。
「こっちこそ、突然手なんて繋いじゃって…」
雄二が言うと、深空は小さく首を横に振る。
そして、沈黙―
「行こっか…」
雄二がそう言うと、深空もうなずく。お互いが、お互いの目を見ることもなく、並んだ二人は歩きだした。
朝の9時。雄二のアパートの最寄駅で待ち合わせした二人。先に着いていた雄二が、後から来た深空の真っ白の顔に真っ赤な目を見て驚いていた。
「あ… ううん」
否定はするも、何となく視線が落ち着かない深空を見た雄二は、彼女の手を握った。
(…!)
それに気付いた深空は、胸が疼き苦しくなった。そしてその痛みに堪えられなくなり、彼の手を離してしまったのだ。
「あ…」
小さな声をあげて自分のしたことに気付き、小さくなる。
彼女の予想外な行動に、雄二も驚いていた。
「ご、ごめん…」
深空は俯き、小さな声で謝った。
「こっちこそ、突然手なんて繋いじゃって…」
雄二が言うと、深空は小さく首を横に振る。
そして、沈黙―
「行こっか…」
雄二がそう言うと、深空もうなずく。お互いが、お互いの目を見ることもなく、並んだ二人は歩きだした。