神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~


「じゃあ、大野くんとお兄さんは?

いつも一緒にいるけど、誰か彼氏じゃないの?」


「ば、バカだなー森永、俺たちそんなふうに見えるのかー?」


なぜか嬉しそうな雷牙に、森永さんは一言。


「見えないけど、一緒にいるには何か理由があるのかなって」


「あ……そう。そう、だよな」


今度はなぜかがっかりしたみたい。


「ち、違うよ。

四郎くんはただの……えっと、親戚で、雷牙と風牙くんはただの幼なじみ!

それ以上でも以下でもないから!」


ハッキリと言うと、森永さんはつまらなさそうに「えー、そうなの?」と首をかしげた。


大野兄弟は……心なしか、うなだれているように見える。


そして四郎くんは不機嫌そうに眉をひそめ……でも口だけは弧を描きながら、あたしの肩を抱く。


「ただの親戚とはどういうことだ。

接吻までした仲ではないか」


「せ、せ……コラっ!」


「接吻?って、きゃー神崎さん、やっぱり……」


「ち、違うんだってば!」



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