神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
星はだんだんと、人の形になってくる。
白い服を着ているみたい。
「やっぱり天使様だ!わっほい!」
願いがかなった!
喜んでガッツポーズをしたんだけど……。
「──え……」
あれ、ちょっと違うみたい。
白は白だけど、あれって着物?
白い着物に、黒地に金色の刺繍がびっしりされた陣羽織。
首には教科書で見た宣教師がしていたような、びらびらのつけエリ。
黒よりもっと黒い、つやつやの長い髪が頭の上で結われていて、それが重力の抵抗をうけてなびく。
……なんて、ぼやっと見ている暇はなかった!
「きゃあぁぁぁっ……!」
──どっしーん!
突然落ちてきたソレに激突され、あたしは全身を強く打った。
転んでしまったようだと気づいたのは、特に後頭部とお尻が痛かったから。
な、なんなのよ……。
「いっ、て……」
突如低い声がすぐ近くで聞こえて、あたしは目を開けた。
「……っ!?」
そこにいたのは、
人間とは思えないほど、キレイな顔立ちをした……男の子だった。