神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「二人とも、もういいよ」
先生が言うと、二人は首と糸を隠し、ただの美女に戻った。
集中しなくても見えるってことは、この人たちはけっこう強い力を持った妖怪みたい。
「で、どうして彼女たちがここに?」
風牙くんが聞くと、四郎くんは得意げに笑った。
「彼女らは、我らの味方だ」
「味方?」
「我は学校に行かなかった間、オロチの気配を探しておった。
しかしあやつは妖気を隠すことに関しては天才だからな。
なかなかしっぽがつかめない」
その言葉に雷牙がうなずいた。
「そうなんだよなー。俺たちもめっちゃ探してるんだけど」
そうか……四郎くん、食べ歩きじゃなくて、スサノオ兄弟と同じようにオロチのこと探してたんだ……。
「そのとおり。オロチ本体を見つけることは容易ではない。
ならば、オロチの影響を受けている悪妖怪を探そうと思ったのだ」