神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~


せっかく浴衣着たのに、みんなして七五三扱いじゃん!


ちょっとは色気みたいなものが出るかな~と思ったのに……。


いや別にっ、色気出したいわけじゃないけどっ!


「なんでむくれてんだよ?
ほめただろ?」


雷牙が不思議そうにあたしをのぞき込む。


「むくれてないもん」

「よし、じゃあ行くとするか」


四郎くんはあっさり話を切り上げる。


歩き出したあたしたちの耳に、遠くで鳴る太鼓や笛の音が届き始めた。





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