神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「地味で悪うございましたー。
あたしははぐれても雷牙と風牙くんを探すし、四郎くんは誰か派手でキレイな人をつかまえて、お祭り満喫したらいいじゃん。
あたしなんかといたら、趣味の悪い男だと思われるよ」
ちょっと腹が立ったまま言い返すと、とんでもなく可愛くない言い方になってしまった。
四郎くんは眉間にシワをよせ、一瞬固まる。が。
「……我はお前の、そうやってすぐ自分を卑下するところが大嫌いだ」
よどむことなくはっきりと言われて、胸がぎゅっと痛くなった。
泣きそうになるけど、唇を噛んでこらえる。
こんなやつに泣かされるなんて、悔しい。
「だって、四郎くんが地味って言ったんじゃん」
「地味の何が悪い。
醜いとは言っていないだろう」
「そりゃあそうだけど……」
「お前は人の言葉の意味を、悪くとりすぎる。
誰にどんなことを言われても、必要以上に気にするな」
それに、と四郎くんは続ける。