神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~


今日は早く寝よう。


自室に戻ると、四郎くんがお風呂を使っている物音が、階下から聞こえてきた。


「どういうつもり、だったのかな」


四郎くんにもらったクマを抱きしめると、胸の奥がぎゅっと鳴った。


『そばにいろ。
一時も離れるな』


勢いではいって言っちゃったけど……。


なんかその前にも四郎くん一人で色々言っていたような。


あのときはゆっくり話をしている場合じゃなかったし、今更あれってどういう意味、とも聞けない。


「クマくーん、どう思う?」


クマの両脇に手を入れて、顔をのぞきこんでいると。


「……それはしゃべらんぞ」


ドアの隙間から、四郎くんの声が!


「わあ!」


は、恥ずかしい!
ぬいぐるみに話しかけるなんて、とってもイタイところを見られてしまった!


「な、なに?」


「一緒に寝よう」


「は!?」


何を言ってるのこの人?


しかも了解してないのに、部屋に入ってきてるし!





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