神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~


四郎くん。


あなたを失って、あたしの心にはぽっかりと空洞ができちゃったみたい。


まだ、あのお別れを受け入れられないまま。


最初からどこかでわかっていたのに、それでも。


だって。


もっともっと、一緒にいたかったんだもん。


叶うのなら、聞かせてほしいよ。


あたしと共に過ごした日々に、少しも後悔はなかった?


ロザリオをにぎりしめる。


胸が、ぎゅうと締め付けられる。


信じてるよ。


帰ってきてくれるって、言ったもの。


あの日見せてくれた星空に、旅立ったあなた。


あなたはきっと、時を超えて、帰ってきてくれる。


たとえ、姿を変えてしまっていたとしても。


もしあなたが、風になってあたしのそばで吹いてくれたなら、それだけでもきっと、気づくことができるでしょう。


いつまでも、いつまでも、待ってる。


ああ、だけど。


本当は、いますぐにでも会いたい。


笑顔で、いつも背中を押してくれたあなた。


あなたの笑顔は今でも、力になってくれている。


だけど、それだけじゃ足りないよ。



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