イジワルなキミの隣で
ある日────────
バイト先にまた光流先輩と智沙先輩がやって来た。
初めて見る光流先輩の私服姿に思わずドキッとする。
カーキのパンツに白いTシャツ。
薄い黒のベストをオシャレに着こなして、下はサンダル。
ヤバい、カッコ良いよ……。
カッコ良すぎて
今まで必死に思い出さないようにして来た努力が一瞬で水の泡になった。
やっぱり私、光流先輩が好きだ……。
毎日思い出さないようにしてたけど、やっぱりそんなことはムリで。
気付くと無意識に考えてたり、似たような人が通り過ぎると胸が痛かったり。
どこで遊んでても
何をしてても
常に光流先輩の姿を探していた。