イジワルなキミの隣で


思い出すだけで胸が疼く。


こんなにも



まだ



こんなにも



好き。



「ご、ご注文は?」



「んーと……あたしはハチミツラテとバターがとろけるホットケーキ。光流は?」



「はは、ホットケーキ好きだな。俺はアメリカンで」



笑顔だけど光流先輩は私の目を見ようとしない。


智沙先輩の顔だけを優しく笑って見つめていた。



傷付くけどそれは当然のことで。



やっぱり胸が苦しい。



好きだからこそ



辛い。


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