イジワルなキミの隣で
「こらっ!まだ授業中だろ?邪魔をするんじゃないっ!」
佐伯先輩の前に行こうとする私の腕を掴んだオニセンは、生徒に恐れられているその強面と怒声を私に向ける。
だけど今はそんなのに怯える私じゃないんだからっ。
「お、お願いします。すぐに終わりますから」
そう言ってオニセンの腕をすり抜け先輩の元へ向かった。
「佐伯先輩!」
寝ていた先輩は私の声にゆっくり頭を起こした。
ドキドキ
ドキドキ
寝ぐせのついた髪に胸がキュンとなる。