イジワルなキミの隣で


そして


寝ぼけ眼の先輩と視線が重なる。



「は?えっ?なんでお前がここに……?」



何がなんだかわかっていない佐伯先輩は、しどろもどろになって私と教室内にいた人達の顔を交互に見やる。



「こら、服部!いい加減にっ……!」



「せーんせ、せっかく女の子が勇気出して来てるってのに邪魔するのは良くないんじゃないですか?」



「な、お、荻原。お前何をっ……」



ウサギ先輩は私の前に立ってオニセンの魔の手から私を守ってくれた。



そして



が、ん、ば、れ



と口パクで言ってニコッと微笑む。


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